投資詐欺(高額なリターンを謳い金を集める詐欺)の対処法
1. 投資詐欺とは
投資詐欺とは、「必ず儲かる」「短期間で高額リターン」 などと騙し、金銭を出資させる詐欺のことです。
実際には投資先が存在しない、または出資金が新規投資家の資金で賄われるだけ(ポンジ・スキーム)で、最終的に資金が持ち逃げされるケースが多いです。
2. 投資詐欺の主な手口
① 高額リターンを保証する詐欺
「元本保証」「年利○○%確実」「絶対に損しない」などと甘い言葉で勧誘する
実際には投資せず、資金を騙し取る
② 未公開株・仮想通貨詐欺
「上場予定の未公開株を特別に購入できる」「新しい仮想通貨が必ず値上がりする」などと勧誘
実際には未公開株が存在しない、または価値がない
③ ポンジ・スキーム(自転車操業型詐欺)
新規の投資家から集めたお金を、以前の投資家への配当に回す
ある程度の期間は配当が支払われるため、本物の投資だと信じさせる
新規の投資家が減ると破綻し、詐欺師が資金を持ち逃げする
④ マルチ商法(ねずみ講型投資詐欺)
「知り合いを紹介すると報酬が増える」「会員になると特別な投資ができる」などと勧誘
実際には会員費や紹介料を搾取し、実態のある投資は行われない
⑤ SNS・マッチングアプリを利用した投資詐欺(ロマンス詐欺型)
SNSやマッチングアプリで知り合い、「一緒に投資すれば儲かる」と誘導
指定の投資サイトに入金させるが、実際には出金できず、サイトが突然消滅
3. 投資詐欺を見抜くポイント
「必ず儲かる」「元本保証」と言われたら詐欺を疑う
投資案件の会社情報を公式サイト・金融庁の登録情報で確認
短期間で異常に高いリターン(年利30%以上など)は危険
知人や有名人の紹介でも信用しない(詐欺師は影響力のある人を利用する)
「すぐに投資しないと損する」と急かされる場合は詐欺の可能性が高い
SNS・マッチングアプリで出会った人からの投資話は詐欺を疑う
4. 事前にできる対策
投資は金融庁の登録を受けた会社を通じて行う(無登録業者は危険)
「高額リターン」「ノーリスク」と言われたら無視する
投資の仕組みを自分で理解するまでお金を出さない
家族や専門家に相談してから投資を判断する
公式サイトや口コミを調べ、不審な点がないか確認する
5. もし投資詐欺に遭ったら
すぐに警察(110番)や消費者ホットライン(188)に通報する
金融庁や国民生活センターに相談し、詐欺の情報を共有する
銀行や決済サービスに連絡し、送金を止められないか確認する
家族や知人にも被害情報を共有し、二次被害を防ぐ
投資詐欺は年々巧妙化しており、一見すると本物に見える案件もあります。
「楽して稼げる」「必ず儲かる」は絶対に信用しないことが重要です。