疲れが取れない時
「しっかり寝たはずなのに疲れが残っている」「何をしてもだるい」。
そんな「疲れが取れない」状態が続くと、心も体もつらくなってしまいます。
このページでは、慢性的な疲労の原因と対策、受診の目安について紹介します。
疲れの種類
疲れには大きく分けて2種類あります:
1. 身体的疲労
- 長時間の労働や運動などによる肉体的な疲れ
- 休息や睡眠によって比較的回復しやすい
2. 精神的疲労
- ストレスや不安、緊張、人間関係の悩みなど
- 気づきにくく、長引く傾向がある
これらが重なると「慢性疲労」となり、日常生活にも支障が出るようになります。
よくある原因
- 睡眠の質の低下(不眠、浅い眠り、寝つきの悪さ)
- 食生活の乱れ(偏った食事、栄養不足)
- 過労や運動不足(身体の使い過ぎ or 使わなさすぎ)
- ストレスの蓄積(仕事・家庭・人間関係など)
- ホルモンバランスの乱れ(更年期、自律神経の不調)
- 病気の前ぶれ(貧血、甲状腺の異常、うつ病など)
自宅でできる対策
1. 生活リズムを整える
- 毎日同じ時間に寝起きする
- 日光を浴びることで体内時計がリセットされる
2. 食事を見直す
- タンパク質・ビタミンB群・鉄分を意識してとる
- 甘いものやカフェインの摂りすぎに注意
3. 軽い運動を取り入れる
- ウォーキングやストレッチで血流改善
- 無理のない範囲で体を動かす習慣を
4. 自分なりのリラックス法を見つける
- 深呼吸、アロマ、音楽、自然に触れる など
- スマホやPCから離れる時間も大切
疲労回復に役立つ栄養素
- ビタミンB群(エネルギー代謝を助ける)
→ 豚肉、卵、納豆、玄米など
- 鉄分(貧血による疲労感に)
→ レバー、小松菜、ひじきなど
- クエン酸(疲労物質の分解を助ける)
→ レモン、梅干し、酢など
受診を考える目安
次のような場合は、医療機関で相談してみましょう:
- 2週間以上、強い疲労感が続く
- 眠っても回復しない
- 動悸・息切れ・めまいがある
- 気分が落ち込む、無気力になる
- 食欲がなく、体重が減っている
内科・心療内科・婦人科(更年期)などが相談先になります。
まとめ
「疲れが取れない」と感じたら、まずは生活習慣を振り返ってみましょう。
心身のバランスが崩れているサインかもしれません。
無理をせず、自分をいたわる時間を持つことが、回復への第一歩です。
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