目次
ポンジ・ネズミ講詐欺(新規投資者の資金で配当を出す詐欺)の手口と対処法
1.ポンジ・ネズミ講詐欺とは
ポンジ・ネズミ講詐欺とは、新規投資者から集めた資金を以前の投資者への「配当」や「報酬」に充てる自転車操業型の詐欺です。
最初のうちは配当が支払われるため、本物の投資案件に見えますが、新規投資者が減ると破綻し、最終的に資金が持ち逃げされます。
ポンジ・スキーム:投資と偽って資金を集め、配当を支払うが実際の利益は発生していない
ネズミ講(無限連鎖講):新規会員を勧誘し、紹介料としてお金をもらうが、組織が崩壊すると下位会員が損をする
2.ポンジ・ネズミ講詐欺の主な手口
①高利回り・確実なリターンを保証
「毎月○%の配当を保証」「元本保証でリスクなし」
「銀行よりも高利回り」「大手企業も投資している」
実際には、配当は新規投資者の資金で賄われているだけ。
②初期配当で信用させる
初回や最初の数回だけ実際に配当を支払い、信用させる
追加投資や紹介を促し、より多くの資金を集める
最終的に運営者が資金を持ち逃げ
③友人や知人を勧誘させる(ネズミ講型)
「あなたも知人を紹介すれば、配当が増える」
「〇人勧誘すれば特別ボーナス」
実際には、紹介者が増えなければ配当が止まり、後から参加した人が損をする。
④出金制限・追加投資の強要
「もっと投資すればVIP会員になれる」
「出金には一定額の再投資が必要」
「今出金すると税金がかかる」
実際には、運営側が逃げるまで資金を集めるための口実。
⑤海外の投資案件を装う
「海外の金融機関が管理する安全な投資案件」
「仮想通貨のステーキングで高利回り」
実際には、架空の投資案件で、配当の支払いが止まると運営者が失踪。
3.ポンジ・ネズミ講詐欺の見抜き方
「元本保証」「必ず儲かる」「高利回り」は詐欺
金融庁の登録業者か確認する(未登録なら違法)
投資の仕組みが不透明なら関わらない
「新規会員を紹介すれば報酬が増える」と言われたらネズミ講を疑う
出金に制限がある・理由をつけて出金を拒否される場合は詐欺確定
SNSや知人からの勧誘でも、必ず第三者の専門家に相談する
4.事前にできる対策
金融庁の登録リストで合法的な業者か確認する(未登録業者の投資は違法)
投資案件の運営元・過去の実績を調べる(公式サイト・口コミをチェック)
配当が「新規投資者の資金」から出ている場合は絶対に関わらない
高額な初期投資や「紹介制度」がある案件は避ける
知人や親族からの勧誘でも、冷静にリスクを判断する
不審な投資案件を見つけたら、家族や友人と情報共有する
5.もしポンジ・ネズミ講詐欺に遭ったら
すぐに警察(110番)に通報する
金融庁や消費者ホットライン(188)に相談する
銀行に連絡し、送金を止められないか確認する
SNSやネットで被害情報を共有し、他の人が騙されるのを防ぐ
ポンジ・ネズミ講詐欺は最初のうちは本物の投資案件に見えるため、冷静な判断が必要です。
「必ず儲かる」「リスクゼロ」「紹介でボーナス」という言葉が出たら、疑ってかかりましょう。