めまいやふらつきがある時
「急に目の前がぐるぐる回る」「立ち上がったらクラッとする」「まっすぐ歩けない」など、
めまいやふらつきは日常生活に支障をきたすことがある不調のひとつです。
多くは一時的な体調の乱れによるものですが、なかには重大な病気が隠れていることもあります。
このページでは、めまいやふらつきの主な原因、対処法、受診の目安について紹介します。
めまい・ふらつきの感じ方の違い
めまいにはいくつかのタイプがあります:
1. 回転性めまい
- 天井や床がぐるぐる回る感じ
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
- 耳の病気(内耳)や前庭神経の異常が原因になることが多い
2. 浮動性めまい・ふらつき
- フワフワと地に足がつかないような感じ
- 自律神経の乱れやストレス、脳の異常などが関与することも
3. 立ちくらみ(起立性低血圧)
- 急に立ち上がったときにクラッとする
- 血圧の急激な変化によるもので、脱水や疲労が関係することも
よくある原因
- 内耳の異常(良性発作性頭位めまい症、メニエール病など)
- 自律神経の乱れ(ストレス、睡眠不足、過労)
- 貧血(特に女性に多い)
- 脱水(夏場や高齢者に多い)
- 血圧の変動(高血圧・低血圧)
- 脳の異常(脳梗塞・脳出血など、まれだが重篤)
自宅でできる対処法
1. 安静にする
- 無理に動かず、横になって目を閉じて休む
- 頭の位置を急に変えないようにする
2. 水分をしっかりとる
- 脱水が原因である場合も多いため、水やスポーツドリンクで補給
3. 栄養をとる
- 食事抜きや低血糖もめまいの一因となる
- 食事のタイミングと栄養バランスを意識する
4. ストレスを減らす工夫をする
- 過度なストレスは自律神経を乱す
- 睡眠・休養をしっかりとり、生活リズムを整える
受診を考える目安
以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください:
- めまいが数日間続く、または繰り返す
- 激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らない
- 耳鳴り・難聴・耳の閉塞感を伴う
- 意識が遠のく感じがある
- 歩行困難や転倒の危険がある
- 高齢者で転倒リスクが高い場合
耳鼻科、内科、神経内科などが主な診療科です。
まとめ
めまいやふらつきは、疲労やストレスによる一時的なものもあれば、
内耳や脳、血圧などの身体の異常が関係していることもあります。
自己判断せず、まずは体を休め、症状が続くようであれば早めに医療機関へ相談しましょう。
—