特殊詐欺の手口と対策(特殊詐欺全般の特徴)
1. 特殊詐欺とは
特殊詐欺とは、電話やメールなどでターゲットを騙し、現金やキャッシュカード、電子マネーを詐取する犯罪の総称です。
主に高齢者が狙われやすく、犯人は巧妙な手口で信用させます。
2. 特殊詐欺の主な手口
① オレオレ詐欺(親族・警察などを装い金を騙し取る)
息子や孫になりすまし、「事故を起こした」「借金を返済しないといけない」などとお金を要求する
② 還付金詐欺(税金や保険料の払い戻しを装う)
市役所や税務署を装い、「税金の還付金がある」「ATMで手続きできる」と言って送金させる
③ 架空請求詐欺(利用していないサービスの未払い請求をする)
「有料サイトの料金が未納」「訴訟を起こす」などと脅し、支払いを求める
④ キャッシュカード詐欺(銀行員・警察官を装いカードを騙し取る)
「口座が不正利用されている」「キャッシュカードを交換する必要がある」と言い、暗証番号を聞き出し、カードを奪う
⑤ 金融商品詐欺(儲かる投資話を持ちかける)
「必ず儲かる投資」「未公開株を購入できる」などと言って金銭を振り込ませる
⑥ ロマンス詐欺(SNSやマッチングアプリで恋愛感情を利用)
恋愛関係を装い、「海外にいる」「トラブルでお金が必要」と言って送金させる
⑦ 災害・支援詐欺(災害被害者や寄付を装う)
「被災地への寄付をお願いします」と偽り、詐欺団体に振り込ませる
3. 特殊詐欺の対策
① 知らない番号には出ない
特に非通知や見覚えのない番号からの電話は要注意
② 電話でお金の話が出たら詐欺を疑う
家族を名乗る場合でも、一度電話を切って本人に直接確認する
③ 個人情報や暗証番号は絶対に教えない
役所・銀行・警察が暗証番号を聞くことはない
④ ATMでの操作を指示されたら詐欺
役所や銀行がATMで還付金を受け取らせることはない
⑤ 家族や知人と定期的に情報共有する
特に高齢の家族には最新の詐欺手口を教えておく
⑥ 防犯対策を強化する
自宅の電話を留守電設定にする(犯人は録音を嫌う)
電話番号を着信拒否・迷惑電話対策機能を活用
詐欺対策アプリを利用する(詐欺電話を自動で警告するアプリもある)
⑦ 被害に遭ったらすぐに通報
警察(110番)
消費者ホットライン(188)
警察の相談窓口(#9110)
4. もし詐欺に遭ってしまったら
すぐに警察に通報する(早めの対応で被害回復の可能性が高まる)
家族や金融機関にも連絡する(口座凍結や送金の停止ができる場合がある)
詐欺被害の情報を周囲と共有し、同様の被害を防ぐ
特殊詐欺は年々手口が巧妙になっています。
「自分は大丈夫」と思わず、常に警戒することが重要です。