一線を越えてしまったあとで悩む時

その瞬間には理由があった

どうしてあんなことをしてしまったんだろう。

頭ではわかっているのに、心が追いつかない。

でもまず、 その時の自分には、その選択しかできなかった理由がきっとあったはずです。

さみしさ、弱さ、信じたい気持ち、求められたことへの嬉しさ。

それを全部、責めないでください。

社会的には、「してはいけなかったこと」かもしれません。

でも、あなたの心の中で なにかが満たされたり、壊れたりしたなら、それもまた真実です。

「越えてしまった」のではなく、「触れてしまった」のかもしれない。

なぜ、今つらいのか。

相手を信じたこと？自分を抑えられなかったこと？愛されたと感じたことへの後悔？

その奥には、 ほんとうはどう生きたいか、というあなた自身の声がかくれているかもしれません。

つらさの中にこそ、これからの指針が眠っています。

一線を越えたあとに苦しくなるのは、他人の目よりも、 自分が自分を信じられなくなるからです。

でも、その迷いは、あなたがちゃんと向き合っている証です。

間違えたとしても、やり直せるのが人間です。

もう一度会うか。連絡を絶つか。関係を見直すか。

どの選択にも、正解も不正解もありません。

あるのは、 今のあなたが「これからどう在りたいか」だけです。

その気持ちに、そっと耳を澄ませてみてください。

いつまでも自分を責めていたら、大切なものまで見失ってしまいます。

あなたが今、傷ついているなら、

それは「やさしさがある証」です。

そして、やさしさがある人は、必ず自分の人生を立て直していけます。