病院に行くか迷う時
「ちょっと体調が悪いけど、このくらいで病院に行っていいのかな?」
「様子を見たほうがいい?それとも早めに診てもらうべき?」
そんなふうに迷うことは、誰にでもあることです。
ここでは、病院に行くかどうかを判断する目安と、受診の際に役立つポイントを紹介します。
すぐに病院に行くべきサイン
以下のような症状がある場合は、ためらわず医療機関を受診することをおすすめします。
- 38.5℃以上の高熱が数日続く - 激しい腹痛や胸痛 - 意識がもうろうとする、ぼんやりしている - 息苦しさや呼吸が浅い - 手足のしびれ・まひ・言葉が出にくい - 出血が止まらない、けがが深い - 水分がとれず、尿が出ない(脱水の疑い) - 子どもや高齢者の体調急変
特に、脳・心臓・呼吸器系の異常が疑われる症状は、命に関わることがあるため早急な受診が必要です。
受診を「迷う時」の考え方
次のような場合は、「すぐ受診」か「少し様子を見る」かを判断する材料になります。
症状 | 軽い例 | 重い例(受診推奨) |
---|---|---|
頭痛 | 疲れや寝不足によるもの | 突然の激しい痛み、ろれつが回らない |
腹痛 | ガスや便秘による鈍い痛み | 強い痛みが続く、吐き気や発熱を伴う |
風邪のような症状 | 微熱・のどの痛み・軽い咳 | 高熱、息苦しさ、咳が止まらない |
めまい・ふらつき | 立ちくらみ程度、短時間でおさまる | 繰り返す・意識が遠のく感じがある |
発疹 | かゆみが軽い・広がらない | 急に広がる、発熱を伴う、痛みがある |
自宅で様子を見る場合のポイント
1. 症状の経過をメモする - 発熱の時間、痛みの強さ、食欲の有無などを記録しておくと、後の受診時に役立ちます。
2. 水分と栄養をとる - 無理のない範囲で、しっかり休息・水分補給を心がけましょう。
3. 市販薬の使用は短期間にとどめる - 一時的な対処には有効ですが、長引くようなら必ず専門医に相談を。
迷ったときの相談先
どうしても判断がつかない場合は、以下の相談窓口を利用してみましょう:
- #7119(救急安心センター) 地域によっては24時間、看護師や医師に相談できます。
- かかりつけ医・薬局に相談 普段の体調を知っているかかりつけ医がいれば、判断の参考になります。
- 地域の健康相談窓口(保健所など) 公的な健康相談の場も活用しましょう。
まとめ
「病院に行くかどうか迷う」というのは、ごく自然な感情です。
大切なのは、「いつもと違う」「長引く」「不安が強い」場合には、 早めに専門家の判断を仰ぐという姿勢です。
「念のため受診しておいてよかった」と思える選択が、あなたの健康を守ります。
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