食欲がない時
「なんだか食べたくない」「お腹は空いてるはずなのに食事が進まない」
そんな食欲不振は、体調や心の状態の乱れを知らせるサインかもしれません。
一時的なものなら心配いりませんが、長く続く場合は注意が必要です。
このページでは、食欲がないときの原因、自宅でできる対策、受診の目安について紹介します。
よくある原因
1. 胃腸の不調
- 胃もたれ、胃炎、消化不良などにより食欲が落ちる
2. ストレスや精神的な疲れ
- 緊張や不安が続くと、交感神経が優位になり胃腸の動きが鈍る
3. 睡眠不足・疲労
- 体が休まっていないと、自然と食欲も減退しがち
4. 季節の影響(特に夏)
- 暑さで自律神経が乱れ、いわゆる「夏バテ」に
5. ホルモンバランスの乱れ
- 更年期、月経前、甲状腺機能異常など
6. 風邪や感染症の初期症状
- 微熱やだるさに伴って一時的に食欲が落ちることも
自宅でできる対策
1. 無理に食べすぎず、消化の良いものを選ぶ
- おかゆ、うどん、スープ、温野菜などがオススメ
- 冷たいものより、温かいものが胃にやさしい
2. 食べる「きっかけ」を作る
- 香りのよい食材(しょうが、しそ、ごまなど)を使う
- 盛り付けや食器を工夫して食欲を刺激する
3. 水分とミネラルはしっかり補給
- 食事量が減ると脱水や栄養不足にもつながる
- スポーツドリンクや具だくさんの味噌汁なども有効
4. 睡眠と休養をとる
- 疲れや睡眠不足が回復すれば自然と食欲が戻ることも多い
5. 軽く体を動かす
- 散歩などで軽く体を動かすと、胃腸の働きが刺激される
受診を考える目安
次のような症状がある場合は、医療機関への相談をおすすめします。
- 食欲不振が2週間以上続く
- 体重が急激に減ってきた
- 吐き気・嘔吐・下痢など他の症状がある
- 食べ物の味がしない・においがわからない
- 精神的に落ち込んでいて、やる気が出ない
- 高齢者や子どもで、水分もとれない状態
内科・消化器内科・心療内科などが主な相談先です。
まとめ
食欲がないというのは、体や心が休息を求めているサインかもしれません。
一時的なものであれば無理に食べず、体をいたわりましょう。
しかし、長引く場合は栄養不足や病気につながることもあるため、早めの対処が大切です。
「食べたい気持ち」を取り戻すために、日常生活の見直しから始めてみましょう。
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