雇用保険(失業手当)の申請について
仕事を辞めたあと、雇用保険(失業手当) を受け取るためには、ハローワークでの申請が必要です。
失業手当(基本手当)とは?
雇用保険に加入していた人が、仕事を失ったあと、一定期間もらえる給付金です。
次の仕事が決まるまでの生活を支えるための制度
ハローワークで求職活動を行うことが条件
もらえる条件
次のすべてを満たす必要があります。
・失業状態であること(すぐに働ける状態で求職活動をしている)
・雇用保険の加入期間が一定以上あること
・退職前 2年間で12か月以上 雇用保険に加入している
会社都合の退職なら 6か月以上 でOK
申請の流れ
手続きの流れ 目安の期間
① 退職後、会社から「離職票」を受け取る 退職後10日前後
② ハローワークで求職申込・失業手当の申請 退職後すぐ
③ 7日間の待機期間(この間は手当なし) 申請後7日間
④ 雇用保険説明会に参加(受給資格決定) 申請から2週間後
⑤ 失業認定を受ける(4週間ごとに求職活動の報告) 1回目は申請から約1か月後
⑥ 失業手当が振り込まれる 認定後1週間前後
必要な書類
ハローワークに行く際、以下の書類を準備しましょう。
必要なもの | 説明 |
---|---|
離職票(1と2) | 退職した会社から送られる |
マイナンバーカード | もしくは通知カード+本人確認書類 |
本人確認書類 | 運転免許証、パスポートなど |
雇用保険被保険者証 | 退職時にもらえることが多い |
証明写真(2枚) | 縦3cm × 横2.5cm |
銀行口座の通帳 or キャッシュカード | 失業手当の振込先 |
給付金の支給額・期間
退職理由 | 加入期間 | 給付期間 |
---|---|---|
自己都合退職 | 10年未満 | 90日 |
10年以上20年未満 | 120日 | |
20年以上 | 150日 | |
会社都合退職 | 1年未満 | 90日 |
1年以上5年未満 | 90~120日 | |
5年以上10年未満 | 120~180日 | |
10年以上20年未満 | 180日 | |
20年以上 | 240日 |
1日あたりの支給額:退職前の給与の 50~80%
求職活動のルール(4週間に2回必要)
失業手当を受け取るには 求職活動を行い、ハローワークで認定を受ける必要があります。
・求職活動として認められるもの:
ハローワークで職業相談を受ける
面接を受ける
求人に応募する
職業訓練の説明会に参加する
・注意:
求職活動をしないと、手当が支給されない
自己都合退職の場合、3か月の給付制限がある(ただし2023年から条件緩和あり)
・失業手当を早くもらう方法:
「就職支援制度」を利用(職業訓練に通うと給付制限なしで手当を受けられる)
会社都合退職に該当するか確認(リストラや契約満了ならすぐに支給開始)
・手続きを忘れるとどうなる?:
退職から1年以内に申請しないと手当を受け取れない
求職活動をしないと給付が停止する
まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
申請場所 | ハローワーク |
必要な書類 | 離職票、本人確認書類、銀行口座情報、証明写真 |
手続き期限 | 退職後1年以内 |
支給開始までの期間 | 7日間の待機+(自己都合の場合3か月の給付制限あり) |
求職活動の回数 | 4週間に2回以上 |
支給期間 | 90日~最大330日(条件による) |
失業手当を受け取るには 早めの申請と定期的な求職活動 が大切です。