目次
認知症、暴力、借金、ひきこもりなど、家族内の“言えない悩み”に関するガイド
家族の秘密やトラブルを抱えている時に読んでほしいこと
家族のことだからこそ、誰にも言えない
家族の中に問題があると、 それだけで毎日がしんどく感じられることがあります。
・親の認知症が進んでいるけれど、まわりに話せない
・パートナーからの暴力があるのに、外ではふつうを装っている
・家族の借金や浪費をひとりで背負っている
・子どもがひきこもり状態になり、誰にも相談できない
そんなふうに、家庭の中だけで抱え込まざるをえない問題は、 心の奥を深く静かに傷つけていきます。
でも、あなたはひとりではありません。
そして、その問題を抱えていること自体が、あなたの責任ではないのです。
「守りたい」気持ちが、あなたを苦しめることもある
家族の秘密を抱えている人ほど、 とてもやさしく、責任感が強い人が多いものです。
「このことを知られたら、家族が傷つく」
「まわりに迷惑をかけたくない」
「わたしがなんとかしなきゃ」
そんな気持ちで、自分の限界をこえてがんばってしまうことがあります。
でも、ふと気づくと
・眠れない
・誰とも話したくない
・感情がすぐに爆発してしまう
そんな状態に、自分自身が追いつめられてしまっていませんか?
あなたの心と体を守ることは、家族を守ることと同じくらい大切です。
家族の問題は「外の手」を借りてもいい
家庭内の問題は「家の中でなんとかしなきゃ」と思いがちですが、 実際には、第三者の手を借りることがいちばんの近道になることがあります。
▼状況別の相談先の例
- 認知症 → 地域包括支援センター、かかりつけ医、介護相談窓口
- 暴力 → 配偶者暴力相談支援センター、DVホットライン、警察相談窓口
- 借金 → 法テラス、消費生活センター、債務整理の専門相談
- ひきこもり → ひきこもり地域支援センター、児童相談所、民間のサポート団体
こうした場所は、「相談してくる人の背景に家族の事情があること」を前提として対応してくれます。
話してはいけないことなんて、本当は一つもないのです。
あなた自身が「壊れない」ために
家族の問題を抱えていると、 「自分のことは後回し」で当然、と思ってしまいがちです。
でも、あなたが壊れてしまっては 家族のことを支えるどころか、 あなた自身の人生もすり減っていってしまいます。
・30分だけ、外を歩く
・好きな香りをかぐ
・今の気持ちをノートに書く
・深呼吸して、何もしない時間を作る
小さなことでもいいので、 「これは自分のための時間」と思える行動を一日にひとつだけ取り入れてみてください。
それが「自分を守る」という意識につながります。
まとめ:秘密の中にいるあなたへ
家族の問題は、とても複雑で、 誰にも話せないことがたくさんあります。
でも、それでも話していい。
助けを求めていい。
あなたは、がんばりすぎている。
そして、ほんとうによくやっている。
どうか、あなたが自分を少しでもいたわることを 「わがまま」だなんて思わないでください。
家族を思うあなたが、 まず「自分の心の居場所」を見つけられますように。
ここに書かれたことが、 その一歩になれば、うれしく思います。