相手からのモラハラ・言葉の暴力
恋人やパートナーとのやりとりの中で、
「なんだか傷つく」
「自分がおかしいのかな」
そんな気もちになることが続くとき。
もしかしたらそれは、
「モラハラ(モラルハラスメント)」や 「言葉の暴力」かもしれません。
ここでは、その見分け方や 心を守るためにできることを そっといっしょに考えてみましょう。
モラハラってどういうもの?
モラハラとは、言葉や態度で じわじわと相手をコントロールしようとすることです。
大きな声で怒鳴ったりしなくても、 つねに見下したり、否定したり、無視したり。
相手の気もちを軽くあつかうことで じぶんのほうが上だと見せようとします。
たとえば、こんな言葉がくり返されていませんか?
- 「おまえはダメだ」 - 「おれがいなきゃなにもできないでしょ」 - 「そんなの普通じゃない」 - 「またそういうふうに泣いて逃げるのか」
これらは、 相手の自信をなくさせて じぶんに従わせようとする言葉です。
自分の感覚を信じていい
モラハラを受けている人の多くが
「私がわがままなのかな」
「私がもっとガマンすればいいのかも」
と、自分をせめてしまいます。
でも、いやなものはいやでいいのです。
「傷ついた」と思ったら それはあなたにとって大切なサインです。
じぶんの心が「苦しい」と感じていることに どうか気づいてあげてください。
ひとりでかかえこまない
モラハラをする人は、 相手が孤立するようにしむけることがあります。
「どうせ誰も信じてくれない」
「まわりに言ったらもっとひどくなるよ」
そんな言葉を使って、 あなたを閉じこめようとすることもあります。
でも、あなたの味方になってくれる人は きっとどこかにいます。
信頼できる友人、家族、 カウンセラー、支援センターなどに 少しだけでも気もちを打ちあけてみてください。
声に出すことで、 心がふっと軽くなることもあります。
すぐに答えを出さなくていい
今の関係をどうするか。
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
ただし、あなたが「つらい」と感じているなら その気もちを大事にしてほしいのです。
少し距離をとったり、 静かな場所で自分と向きあってみたり。
「どうしたらいいのか」よりも、 「どうすれば少しでも楽になれるか」から 考えてみてください。
自分を守ることは、わがままじゃない
自分の心を守ることは わがままではありません。
むしろ、とても大事なことです。
あなたは、 だれかに傷つけられながら ガマンしつづけるために生きているのではありません。
大切にされていい人です。
愛される価値のある人です。
最後に
言葉の暴力は、見えにくく、気づきにくいものです。
でも、その中でがまんしているあなたの心には 少しずつ、深い傷が重なっていきます。
その傷を、そのままにしないであげてください。
今すぐ何かできなくても大丈夫。
まずは、「私は苦しかったんだ」と やさしく認めてあげることから。
あなたがあなたらしく 心をゆるせる場所に たどりつけますように。
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