急な痛みが出た時
誰にでも突然訪れる「急な痛み」。それが一時的なものなのか、重大な病気のサインなのかは、すぐには判断がつきません。
このページでは、よくある部位別の急な痛みと、考えられる原因、そして自宅での対処法や受診の目安について解説します。
頭が痛い時
考えられる原因:
- 緊張型頭痛(肩こり・ストレスによる)
- 片頭痛(ズキズキする痛み、光や音に敏感)
- 群発頭痛(目の奥がえぐられるような強烈な痛み)
- 発熱・風邪に伴うもの
対処法:
- 静かな場所で安静にする
- 水分をとる
- カフェインを控える
- 市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を適量使う
受診の目安:
- 今までにない激しい痛み
- 吐き気・嘔吐を伴う
- 意識がぼんやりする、言葉が出にくい
→ 脳出血・脳梗塞の可能性もあるため、すぐに医療機関へ。
お腹が痛い時
考えられる原因:
- 食あたり、消化不良、ガスの溜まり
- 急性胃腸炎
- 便秘
- 急性虫垂炎(右下腹部が強く痛む)
対処法:
- 安静にして様子を見る
- 水分補給(経口補水液など)
- 市販の整腸剤や胃薬の使用(自己判断での乱用は避ける)
受診の目安:
- 持続的に強い痛みがある
- 発熱・嘔吐・下痢を伴う
- お腹を押すと激しく痛む、動けない
→ 急性虫垂炎や腸閉塞などの可能性あり。早めに受診を。
胸が痛い時
考えられる原因:
- 肋間神経痛(深呼吸や動作で痛む)
- 胃酸の逆流(胸やけ)
- 筋肉痛や打撲
- 心筋梗塞や狭心症(命に関わる場合)
対処法:
- 安静にして深呼吸を控える
- 胸やけであれば、胃薬を服用してみる
受診の目安:
- 左胸や胸の中心が押しつぶされるように痛む
- 息苦しさ、冷や汗、吐き気がある
→ 心疾患の可能性があるため、すぐに救急車を呼ぶべきケース。
腰や背中が急に痛む時
考えられる原因:
- 筋肉の使いすぎ、ぎっくり腰(急性腰痛症)
- 内臓からの関連痛(腎臓結石・尿管結石など)
対処法:
- 極力動かず、楽な姿勢で安静にする
- 腰を冷やす(慢性腰痛とは逆に、急性のときは冷却が有効)
受診の目安:
- 寝返りも打てないほどの激痛
- 排尿時の痛みや血尿がある
→ 結石や内臓疾患が疑われるため、早めの受診を。
まとめ
急な痛みは体からの「注意信号」です。焦らず、症状をよく観察しながら適切に対応しましょう。
自宅で様子を見るか、すぐに医療機関にかかるべきかの判断には、「いつもと違う」「我慢できない」「他の症状もあるか」に注目するのがポイントです。
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