皮膚やかゆみに困った時
突然のかゆみや赤み、ポツポツとした湿疹——皮膚のトラブルは日常の中でよく起こります。
かきむしることで悪化したり、原因がわからず長引いたりすることもあります。
このページでは、皮膚のかゆみや異常の原因と対処法、受診の目安について解説します。
よくある症状と原因
1. かゆみ(赤みを伴う or 伴わない)
- 乾燥肌:冬場や高齢者に多く、保湿不足が主な原因
- アレルギー性皮膚炎:花粉、ダニ、化学物質などが原因に
- 蕁麻疹(じんましん):急に現れて1時間~数時間で消えることが多い
2. 湿疹・発疹
- 接触性皮膚炎:化粧品・洗剤・金属などとの接触が原因
- あせも:汗による毛穴の詰まり
- 薬疹:薬に対する過敏反応
3. 虫刺され
- 蚊、ダニ、ノミなどに刺されたあとに強いかゆみや腫れが出る
- 刺された場所に小さな水ぶくれができることも
自宅でできる対処法
1. かかないように意識する
- かくことで皮膚が傷つき、かゆみが悪化することがある
- 子どもや高齢者は特に注意が必要
2. 保湿を心がける
- 乾燥によるかゆみには、入浴後すぐの保湿が効果的
- ワセリンや市販の保湿クリームを使用する
3. 冷やす・清潔を保つ
- かゆみが強い部分は、冷やすと一時的に楽になる
- 汗をかいたら清潔なタオルで拭く・シャワーを浴びる
4. 市販薬を使う
- 軽いかゆみや湿疹には、抗ヒスタミン剤やステロイド外用薬を
- 虫刺され用の薬も一時的な症状には有効
※同じ薬を長期間使い続けないよう注意
受診を考える目安
次のような場合は皮膚科を受診しましょう:
- 症状が1週間以上続いている
- 市販薬を使っても改善しない、悪化している
- 発熱や関節痛など他の症状も出てきた
- 広範囲に湿疹が出ている
- かき壊してジュクジュクしている、膿が出ている
- 顔や目の周囲に強い腫れや赤みがある
予防のためにできること
- 肌に優しい洗剤・石けんを使う
- 入浴時のお湯はぬるめに(熱すぎると乾燥を招く)
- 肌に直接触れる衣類は綿素材がおすすめ
- ストレスや疲労をためない(自律神経の乱れも関係)
まとめ
皮膚やかゆみのトラブルは、生活のちょっとした工夫で予防・改善できることも多くあります。
ただし、長引く・悪化する場合には自己判断せず皮膚科の診察を受けることが大切です。
快適な肌で過ごすために、早めの対応を心がけましょう。
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