体がだるい時
「なんとなく体が重い」「やる気が出ない」「動きたくない」——そんな“だるさ”は、多くの人が日常的に感じている不調のひとつです。
一時的な疲れなら問題ありませんが、長く続く場合は体からのSOSかもしれません。
ここでは、体がだるいと感じるときの原因や対処法、医療機関を受診すべき目安について紹介します。
だるさの種類と感じ方
だるさ(倦怠感)は、以下のような形で現れることがあります。
- 全身が重い、疲れやすい
- 朝起きても疲れが抜けない
- 集中力や気力が出ない
- 身体は動いても心がしんどい
原因は一つではなく、複数の要因が重なっていることも少なくありません。
よくある原因
1. 睡眠の質の低下
- 寝つけない、途中で目が覚める、浅い眠りなど
2. 栄養不足・偏食
- エネルギー源となる栄養素やビタミンの不足
3. ストレスや精神的な疲れ
- 職場・家庭・人間関係のストレス
- 気分の落ち込み、うつ状態の前兆であることも
4. 自律神経の乱れ
- 季節の変わり目や生活リズムの乱れが原因になりやすい
5. ホルモンバランスの変化
- 更年期、月経前後、甲状腺の病気など
6. 隠れた病気の可能性
- 貧血、感染症、慢性疲労症候群、肝機能低下など
自宅でできる対策
1. 睡眠の見直し
- 寝る時間・起きる時間を一定に
- 寝る前1時間はリラックス時間に(スマホ・PCは控える)
2. 栄養バランスの良い食事
- タンパク質、ビタミンB群、鉄分を意識する
- 甘いもの・カフェインの摂りすぎにも注意
3. 適度な運動と日光浴
- 軽い散歩やストレッチでもOK
- 朝の光を浴びて体内リズムを整える
4. 心の休息を意識する
- 1人の時間を持つ、趣味に没頭する、話せる相手を見つける
こんな症状があるときは受診を
だるさが以下のような場合には、医療機関に相談することをおすすめします。
- 2週間以上、だるさが続いている
- 熱、咳、頭痛、めまい、体重減少など他の症状を伴う
- 気分の落ち込みが強く、日常生活がつらい
- 朝起きられない、何もやる気が出ない
- 月経不順や動悸などが気になる
内科、心療内科、婦人科(女性の場合)、あるいは甲状腺専門のクリニックが相談先になります。
まとめ
体のだるさは、心と体のバランスが崩れているサインかもしれません。
無理をせず、まずは生活リズムや心の状態を見直すところからはじめてみましょう。
気になる症状があるときは、早めに専門家に相談することが大切です。
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