夫婦・パートナー間の境界線と自由
長くつき合っていく中で
ふたりの距離が近くなるのは自然なことです。
でも、どんなに親しい間柄でも
それぞれの「境界線（けいかいせん）」は大切。
そして、そこにある自由をどう育てていくかは
ふたりの関係を心地よく保つカギになります。
境界線ってなに？
境界線とは、
「ここまでは自分」「ここからは相手」という見えないラインのこと。
それは、
・時間の使い方
・考えかた
・感情の流れ
・人づきあい
・プライバシー
そういった日々の小さな選択の中に現れます。
境界線があいまいになると
知らず知らずのうちに
どちらかが疲れてしまうこともあります。
境界線を守る＝心の自由を守る
相手にすべてを合わせようとしたり、
逆に相手を自分の思いどおりにしようとしたりすると
心の自由がなくなっていきます。
ふたりでいながら、それぞれに自由であること。
それはとてもむずかしく、でもとても美しい関係です。
よくある境界線のすれちがい
・「なんで言ってくれなかったの？」と責めてしまう
・相手のスマホやSNSを無意識にチェックしてしまう
・休日の予定は必ずふたりで…と思いこむ
これらは、相手を思う気持ちから生まれた行動かもしれません。
でも、相手の「ひとりでいたい」「干渉されたくない」という
ささやかな気持ちを傷つけてしまうこともあるのです。
自由とつながりのバランスをとるために
1. すべてを共有しなくてもいいと知る
話したくないことがあるのも自然なこと。
沈黙も信頼のひとつのかたちです。
2. 自分の境界線にも気づく
「今、ひとりになりたい」
「これは譲れない」
その気持ちを正直に認めていいのです。
3. 相手の世界を尊重する
趣味や友人関係、ひとりの時間。
それらを排除しない、うばわない、くらべないこと。
おわりに
ふたりの間にある境界線は、
冷たさではなく、やさしさのしるしです。
その線を守りながら、
ときにそっと越えて近づき、
ときに少し離れて見守る。
そんなしなやかな関係が、
長く続く恋愛の土台を育てていきます。
あなた自身の「ここちよい線」を、
これから少しずつ見つけていってください。
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