触れられることで安心する一方、不安やためらいもある。その揺れる気持ちに寄りそうコラム。
愛されることの不安とよろこび
「愛されるって、うれしいはずなのに」
そう思いながらも どこかで 不安になってしまうこと。
あなたにも ありませんか。
愛されるのが こわいとき
相手が やさしくしてくれる。
大切にされていると感じる。
それなのに なぜか 心が ザワザワしてしまう。
そんな気もちになるのは 過去に 傷ついた経験があるからかもしれません。
たとえば 信じた人に 裏切られたこと。
愛されたあとに 急に さびしさがやってきたこと。
そんな記憶が 心の奥に そっと かくれていることがあります。
だからこそ 「こんなふうに大切にされていいのかな」 「あとで急に こわれてしまうんじゃないかな」
そんなふうに 感じてしまうのです。
よろこびが 急にふかくなるとき
ふれられたときに 涙が出そうになること。
なにげない言葉に 心がふるえてしまうこと。
それは あなたの中にあった さみしさや がまんしていた気もちが
やっと あたたかさに ふれて ゆるんだ証です。
よろこびが ふかくなるとき 人は すこしだけこわくなります。
でも それは 大切な気もちを 失いたくないという あなたの「まじめさ」が出ているだけ。
その気もちごと 愛していいのです。
自分を ゆるすことから
愛されることに 不安を感じるのは
あなたの中に 「愛されたい」という気もちが ちゃんと あるからです。
まずは その想いを ゆるしてあげてください。
そして よろこびを 受けとることにも 自信をもっていいのです。
「わたしなんかが」と思わずに
「わたしにも、うけとる価値がある」
そう 思えるようになったとき 恋は もっと やさしく流れはじめます。
おわりに
愛されることには よろこびと いっしょに 小さな不安も ついてくることがあります。
でも その不安は あなたが 心をひらこうとしている証。
だれかを信じることは 勇気のいることです。
でも あなたには その勇気が ちゃんとあります。
やさしさを 少しずつ 受けとることから はじめてみてくださいね。