盗み・横領・グレーゾーン…お金の因果を考える
“悪銭”の金運は本当に悪いのか?
「悪銭身につかず」は本当?
よく言われることばに、
「悪銭身につかず」というものがあります。
これは、
「悪い手段で得たお金は、すぐに消えてしまう」
という意味。
スピリチュアルの世界でも、
この考え方はよく取りあげられます。
でも――
なにが“悪銭”で、なにが“正当な金”なのか?
それって、案外むずかしい問題なのです。
“悪銭”の定義は、人それぞれ
人をだまして得たお金、
誰かの不幸の上に得たお金、
他人を傷つけた結果のもうけ――
これらは、
たしかに“悪銭”と呼ばれるべきものかもしれません。
でも、たとえば
・働きすぎて心をすり減らした報酬
・嫌なことを我慢して得た給料
これらも実は、
心にとっては「つらさ」をともなうお金です。
“悪銭”とは、
外側の出来事だけではなく、
内側の感情にも関係するのかもしれません。
悪銭=運が悪くなる、とは限らない
一時的に「悪銭」で金運が上がったように見えても、
その後に何かを失う人もいます。
でもそれは
“悪銭を持ったからバチが当たった”のではなく、
お金にふりまわされた生き方がバランスをくずした、
というほうが近いかもしれません。
お金そのものが悪いわけではなく、
それをどう扱ったか、が問題になるのです。
浄化できるお金、できないお金
“悪銭”と思われるお金でも、
使い方によっては浄化されることがあります。
たとえば、
・人のために使う
・感謝を込めて支払う
・自分のために大切に使う
そんなふうにお金を扱えば、
そのエネルギーは、変わっていくと考えられています。
逆に、
“正当な方法”で得たお金であっても、
ねたみ・不安・不満のままに使えば、
金運をにごらせる可能性もあるのです。
本当に「悪」なのは…?
お金には罪も罰もありません。
人の手に渡ってから、 その意味が決まっていくだけなのです。
だからこそ、
大切なのは、こう問いかけること。
「このお金、どう使いたい?」
その答えがやさしさや誠実さであれば、
たとえどんな経緯で得たお金でも、
そこから金運は動き出すと、空音は思います。