これまでの体験が心に影を落としているとき、それとどう向きあい、癒すか。
恋をしようとしたとき ふと よみがえる記憶。
それは うれしかったことよりも
さみしかったこと つらかったことが 多いのかもしれません。
もう 大丈夫だと思っていたのに 誰かに ふれられた瞬間 なつかしい音楽を きいた瞬間
なにかが 急に 心をゆさぶることがあります。
それは 過去のあなたが まだ そこに いるからです。
わすれようとしても 心や体は おぼえています。
でも それは あなたがよわいからではありません。
よく がんばってきた証なのです。
こわい記憶や 痛みのある思い出を
無理に わすれようとすると 心の奥に しずんでしまい ときどき つよく現れます。
それよりも 小さな光をもって その記憶を見つめてみること。
あのときの自分は なにを 感じていたのか
なにを 求めていたのか
すこしずつ 声を きいてあげてください。
過去のことが 今の恋に 影を落とすこともあります。
「また傷ついたら どうしよう」 「ほんとうの自分を出せない」
そんな不安が ふとあらわれてしまうときは
まだ 癒えていない 心の場所があるのかもしれません。
でも それは 恋をしちゃいけないサインではなく
「自分を たいせつにしてね」 という、心からの小さな合図です。
過去と向きあうのは とても ゆうきのいることです。
ときには 誰かに 話してもいいのです。
わかってくれる人に 少しずつ 打ちあけていくことで
心は やわらかく ほどけていきます。
あなたの過去は あなたのすべてでは ありません。
でも 今のあなたの 大切な一部でもあるのです。
過去にふれたとき 少し 胸がいたくなるのは
それだけ 真剣に 生きてきたからです。
あなたは まちがっていません。
その思い出たちに やさしく「ありがとう」と言える日が
きっと きます。
そしてまた 新しい光が 心に さしこんでくるでしょう。
男と女に刻まれた、愛を知っていくというシナリオ - Rossco