自分の心よりも先に、体が反応してしまうとき。あるいは反応しないとき。体からのサインを大切にする視点。
だれかを好きになると 心がさきに ときめくことがあります。
でも ときには からだが さきにうごくこともあります。
そのリズムが ちがうと感じたとき
どうしたらいいか わからなくなることもあるかもしれません。
気もちがそこまで ついていっていないのに ふれられると からだが反応してしまう。
そんなじぶんを 「おかしいのかな」 「軽いと思われたらどうしよう」
そうやって せめてしまうことはありませんか?
でも からだは うそをつかない存在です。
あなたの奥にある 求めたい気もちを そっと うけとめているだけなのです。
逆に 好きなはずなのに ふれられると こわくなってしまうこと。
なにも感じられなくて 自分を とざしたくなること。
それも からだからのサインです。
「いまは、ちょっと まってね」 「まだ準備ができてないよ」
そんなふうに あなたを守ってくれているのかもしれません。
そのサインに 耳をすませてみてください。
何かにまようとき 「どうしたい?」と 心に聞くことはあるかもしれません。
でも からだに聞くことは 少ないかもしれません。
たとえば 手を重ねたとき 目をとじたとき
じぶんのからだが 「心地いい」と感じるかどうか。
どこかに ちいさな緊張がないか。
それを感じることが ほんとうの「合図」になるのです。
恋のなかで つい相手にあわせてしまうこともあります。
「これくらい ふつうだよね」 「求められているし…」
でも どんなときも からだが「いや」と感じたら
その声をたいせつにしてください。
あなたのからだは いつもあなたの味方です。
からだは、 あなたのなかで いちばん正直です。
こころがまようときも 考えすぎてしまうときも
「いまの自分は、どう感じてる?」
その問いを からだに やさしくなげかけてみてください。
答えは すでに あなたの中にあるのです。
#10 親しくなると、距離をとる。“恋愛逆走くん”が失敗から学んだ、「誰かを抱きしめる前に、自分を抱きしめる」こと:note