{{tag>体調不良 痛み 応急処置 健康 頭痛 腹痛 腰痛}} ====== 急な痛みが出た時 ====== 誰にでも突然訪れる**「急な痛み」**。それが一時的なものなのか、重大な病気のサインなのかは、すぐには判断がつきません。 このページでは、よくある部位別の急な痛みと、考えられる原因、そして自宅での対処法や受診の目安について解説します。 ===== 頭が痛い時 ===== **考えられる原因:** - 緊張型頭痛(肩こり・ストレスによる) - 片頭痛(ズキズキする痛み、光や音に敏感) - 群発頭痛(目の奥がえぐられるような強烈な痛み) - 発熱・風邪に伴うもの **対処法:** - 静かな場所で安静にする - 水分をとる - カフェインを控える - 市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を適量使う **受診の目安:** - 今までにない激しい痛み - 吐き気・嘔吐を伴う - 意識がぼんやりする、言葉が出にくい → 脳出血・脳梗塞の可能性もあるため、すぐに医療機関へ。 ===== お腹が痛い時 ===== **考えられる原因:** - 食あたり、消化不良、ガスの溜まり - 急性胃腸炎 - 便秘 - 急性虫垂炎(右下腹部が強く痛む) **対処法:** - 安静にして様子を見る - 水分補給(経口補水液など) - 市販の整腸剤や胃薬の使用(自己判断での乱用は避ける) **受診の目安:** - 持続的に強い痛みがある - 発熱・嘔吐・下痢を伴う - お腹を押すと激しく痛む、動けない → 急性虫垂炎や腸閉塞などの可能性あり。早めに受診を。 ===== 胸が痛い時 ===== **考えられる原因:** - 肋間神経痛(深呼吸や動作で痛む) - 胃酸の逆流(胸やけ) - 筋肉痛や打撲 - 心筋梗塞や狭心症(命に関わる場合) **対処法:** - 安静にして深呼吸を控える - 胸やけであれば、胃薬を服用してみる **受診の目安:** - 左胸や胸の中心が押しつぶされるように痛む - 息苦しさ、冷や汗、吐き気がある → 心疾患の可能性があるため、すぐに救急車を呼ぶべきケース。 ===== 腰や背中が急に痛む時 ===== **考えられる原因:** - 筋肉の使いすぎ、ぎっくり腰(急性腰痛症) - 内臓からの関連痛(腎臓結石・尿管結石など) **対処法:** - 極力動かず、楽な姿勢で安静にする - 腰を冷やす(慢性腰痛とは逆に、急性のときは冷却が有効) **受診の目安:** - 寝返りも打てないほどの激痛 - 排尿時の痛みや血尿がある → 結石や内臓疾患が疑われるため、早めの受診を。 ===== まとめ ===== 急な痛みは体からの**「注意信号」**です。焦らず、症状をよく観察しながら適切に対応しましょう。 自宅で様子を見るか、すぐに医療機関にかかるべきかの判断には、**「いつもと違う」****「我慢できない」****「他の症状もあるか」**に注目するのがポイントです。 ---